7月18日 朝日の中のアレクサンドル・ネフスキー教会
ブルガリアの首都ソフィア最大のブルガリア正教の大聖堂。
ブルガリア独立のきっかけとなった1877年露土戦争に倒れたロシア兵を讃えて、1912年に完成したというネオ・ビザンティン建築の新しい聖堂です。
教会名に記念されている聖人アレクサンドル・ネフスキーは、中世のロシアの英雄だそうです。
ブルガリア正教を含め東方教会(正教会)では、典礼が荘厳で、かつ厳密。カトリックのミサにあたる聖体礼儀では、聖変化は仕切りの向こう側の聖所で行われ、ここは男性の聖職者以外立ち入ることもできないのだそうです。
この聖所を仕切る壁が、イコンを並べて飾ってあるイコノスタシス。
描かれた絵であるイコンは、聖なるものを記憶するための「窓」。そして正教会では「イコンを描くことは神に近づく道のひとつであり、祈祷のかたちのひとつであるばかりでなく、イコンを見る他の信者を神に導く道」とされています。ですから、大きな教会や由緒ある修道院のイコンの前は、ろうそくを捧げ、口づけして祈る信徒や巡礼者の列が途切れることがありません。
イコンによって装飾されたすばらしい聖堂内部は、どこもすべて撮影禁止ですが、扉の外の玄関廊は撮影できました。
ですから、この旅のHPでご紹介できるのは、入口の回廊などのイコンに限られてしまいますが、政争や他民族の侵略にもめげず、今に伝えらたイコンの伝統的な技法とその作品をご覧ください。
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聖ソフィア教会
6世紀にビザンチン帝国ユスティニアス帝が建てた由緒ある古代の教会。地震で倒壊後も、百年前に復元され、当時の姿を伝えています。
この教会に由来して町の名前も「ソフィア」と名付けられました。
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アレクサンドル・ネフスキー教会と聖ソフィア教会の周りには、国会議事堂をはじめ、国立の博物館や劇場、ソフィア大学、記念像など、ブルガリアの国を象徴する施設や古代からの遺跡も並んでいますが、この日、私たちはいったん町の郊外に出て、リラの修道院を訪ねることにしました。
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