をめでるU歴博くらしの植物苑にて1〜

2008.10.29 By.さわらびY(ゆみ)
秋深まる10月28日、佐倉市の国立歴史民俗博物館のくらしの植物苑で、前日始まったばかりの「伝統の古典菊」展を鑑賞してきました。

開花して姿を変える「狂い」が特徴の江戸系3種 :左から「江戸山吹」   「新秋の紅」  「江戸錦秋」
丁子菊
菊は、春の桜を並び、日本を象徴する花のように思えましたが、中国で改良されたものが奈良時代中期に遣唐使などによってもたらされたとのこと。万葉集には出てこないし、また「キク」という音読みしかないのも不思議に思っていましたが、やはり日本固有の花ではなかったのですね。

歴博の植物苑では、平安・鎌倉から近世にかけての伝統的な古典菊(嵯峨菊10系統、伊勢菊10系統、肥後菊30系統、江戸菊33系統・丁子菊)を栽培・展示していました。
市民文化祭や善養寺のような寺社での菊花大会の菊作品とはちょっと風情が異なりますが、味わい深い清楚さが印象的でした。