女人信仰雨引観音を訪ねて-1

 ↑145段の「厄除けの石段」を登ると見えてくる仁王門
享保年間 (1716〜36年)の再建という。
 

2012.2.20 By .さわらびY(ゆみ) UP2012.3.23

筑波路を行くと、「雨引観音」を示す大きな看板が目につきます。
「一に安産、二に子育てよ、三に桜の楽法寺」として北関東の女性たちの信仰を集める古刹とか。
『日本の石仏』12の近江礼子氏の『茨城県と栃木県の女人信仰「雨引観音」』という論文を読み、行ってみることにしました。

宿かり椎の巨木 中世の伽藍炎上の際、
ご本尊自らこの椎に避難したという霊樹だそうです
 

雨引山楽法寺は、坂東三十三観音霊場第24番札所
本堂には「へだてなき 誓をたれも 仰ぐべし 佛の道に 雨引の寺」の御詠歌の額(←)がかかる 
588年中国(梁)出身の法輪独守居士の創建と寺伝は伝え、本尊は延命観世音菩薩(国重文)。古代より厄除延命安産子育を祈願する勅願寺だった。弘仁12年(821)大干ばつの際の降雨祈願に霊験があり、山号が「雨引山」に改められたという。