2003.5.4
PHOTO. by.ゆみ
新緑の信濃・史跡探訪

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 丸子町の水田に総高139cmの「竹の花五輪塔」がぽつんと立っている。
 鎌倉中期の様式の五輪塔で、沢田と中塩田舞田にも同時代の大型五輪塔が残っている。
 「竹の花」とは、「館の端」の意味。ここにはもと八幡神社があった。

 付近はまた縄文時代や布目瓦も出土する深町遺跡であった。

 最後に上田へ戻る途中、やはり信濃国分寺に寄った。
 科野国造多氏の本拠地、そして東山道に面する国府近くに建てられた古代の僧寺・尼寺跡は、信越線と国道18号線に分断されてながらも史跡公園となっている。
 将門の乱で消失したが、何度も再建され、今は「蘇民将来」の六角柱のお守りでも有名な庶民信仰の寺。 室町中期の三重塔も気品ある姿を見せている。