海民の聖地、若狭小浜には、古代から中世の古刹が山裾に点在しています。

 明通寺の堂塔伽藍は、鎌倉時代、治外法権的な地に、民衆の信仰心と交易で生じた富をもって造られた円熟期の象徴でした。
 正嘉2(1258)年建立の国宝の本堂は入母屋造桧皮葺の豪壮な建築、同じく国宝の三重塔は文永7(1270)年の建立です。

 国重文の木造薬師如来坐像、降三世明王立像、深沙大将立像、不動明王立像が本堂に並ぶ姿は圧巻でした。
小浜の古寺T・鎌倉伽藍のたたずまい明通寺
2004.9.8 Photo.8.20.by.ゆみ