2005.3.5 By.ゆみ

フォトアルバム 早春の本佐倉城跡-2005 T

 本佐倉城跡に春を探して



 
佐倉市と酒々井町にまたがる千葉氏ゆかりの本佐倉城跡は、保存を求める地元の方々の熱意と行政の努力が稔り、平成8年に 国の文化財保護審議会で国の史跡指定にするよう答申があり、平成10年9月11日、国の史跡に指定されました。

 中世戦国時代の城郭史上でも 重要な位置を占め、千葉県内でも最大規模を有する城跡として文化遺産の価値が評価されたのですが、現在も佐倉市と酒々井町によってその遺構調査が行われています。

 2005年3月5日、発掘調査を担当している印旛郡市文化財センター主催による現地説明会が開かれるというニュースを知り、誘い合って出かける予定でしたが、残念ながら前日降った春の雪のため中止とのこと。
 
 お誘いした方々とはお会いできませんでしたが、一人カメラを持って、雪の残る早春の静かな城跡を歩いてきました。

 9年前ごろから、将門伝承地や石仏、双対道祖神や千葉氏ゆかりの寺社を訪ね歩いた本佐倉城。
久々の城歩きでしたが、私の好きな東山馬場から倉跡へかけての広い谷は、雪の残る畑に梅が咲いて、桃源郷のようにきれいでした

入ってすぐに馬場があったとされるX郭(東山馬場)

「国史跡本佐倉城跡」やはり、ここから入城
右手は発掘調査中のT郭(城山)


X郭からゆるい坂と登っていくと、
虎口のW郭を経てV郭の倉跡に至ります。
ここに常御殿があったのでしょう。
       
  
倉跡のV郭から諏訪神社の森を望む。  日向の畑には、地元の方々の心づくしのラッパ水仙の花も咲き始めました。   
  
V郭からは虎口(左写真の右の暗い部分)を経て主郭であるT郭(城山)に至ります。
その下にひっそりと、昭和58年に立てられた保存会の懐かしい説明板が残っていました。
字がかすれていますが、保存へ向けた努力の記念品です。


参考HP: 空撮図など (@千葉市の遺跡を歩く会)   鳥瞰図など (@余湖君のホームページ)   千葉氏系図など (@千葉氏一族)
その他の城好きな方々のHP: 房総の城郭 埋もれた古城 YORIさんのHP の各ページもどうぞ
⇒印旛郡市文化財線センター公式HPはこちら