By.ゆみ 撮影2004.10.31 up2005.3.2
3日目の31日、小雨に濡れる善知鳥神社におまいりした後、青森市内のホテルから青森県立郷土館へ。
県内の主要な遺物や文化財を見学した後、三内丸山遺跡に向かいました。
青森発祥の地「善知鳥村」の祭祀の伝統を継ぐ善知鳥神社
「みちのくの外ヶ浜なる呼子鳥鳴くなる声はうとうやすかた」(藤原定家)
「長閑しな外ヶ浜風鳥すらも世にやすかたとうとう声して」(菅江真澄)
1997年に歴博友の会でも訪ねた三内丸山遺跡は、縄文遺跡としてあまりにも有名。
とはいっても、当時はまだなかった「縄文時遊館」という施設ができて、縄文テーマパークとして青森の観光振興に一役買っている姿に、まずは度肝を抜かれました。
この中の「体験工房」に招じ入れられ、千田先生も含め全員勾玉作りに挑戦しました。
1時間ほどで勾玉は完成、そのころ雨も上がってきて、三内丸山の懐かしい秋の風景を存分に堪能し、青森の旅は終わりました。
「縄文時遊館」なんていうのができていた
ロビーの巨大縄文土器モニュメント⇒ ⇒
勾玉造りに挑戦
雨が上がり雲の間から山並も見えてきた三内丸山遺跡
復元された掘立建物も貫禄がついてきたように見える
南盛土の断面展示
北盛土の土器片の出土の展示
復元された六本柱遺構(これもひとつの案なのですが・・)
南盛土(マウンドはこのぐらいの高さ)
天候に恵まれどこからでも見えた岩木山、そしてその姿に見守られるような津軽の風景。
この景観と一体となった史跡への感動は、研究者や地元の方々の努力によるものでした。
3日間の短い旅でしたが、千田先生と現地講師の心のこもったご案内で、中世の港湾都市、中近世の城郭、縄文の遺跡について理解を深めることができ、あらためて関係者の皆様に感謝いたします。
青森県立郷土館と三内丸山遺跡展示館でお会いした縄文の精霊たち
左:岩偶(七戸町道地、晩期) 右:遮光器土偶(青森市玉清水遺跡、晩期)
板状土偶(三内丸山遺跡、中期) 縄文合唱団?
左:ザ・ハンター?(八戸市韮窪遺跡、後期) 右:行き先はどこ?(三内丸山遺跡、中期前半)