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第3回馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム−語りつぐ「見沼文化」-
2006年10月15日(日) 10:00−16:40
会場:さいたま市緑区「プラザイースト」多目的ルーム
井山紘文氏(画)
「第3回馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」趣旨
(1)馬場小室山遺跡の価値 ―「環状盛土遺構」の正体は集落跡と判明!―
馬場小室山遺跡は、国指定史跡である栃木県小山市寺野東遺跡の「環状盛土遺構」が祭祀場の「縄文スタジアム」として脚光を浴びた頃には、既に類似の窪地と土手状の遺跡として注目されてきました。
しかし、馬場小室山遺跡の、中央の窪地(直径約50m)の周囲に5基の大きな「土まんじゅう」(直径約30m前後)が配置される形態は、他に例を見ない不思議な存在でした。
寺野東遺跡は「ドーナツ形の土手状」ですが、馬場小室山遺跡のような5基の「土まんじゅう」が環状に配置される形態は、これまでの調査では判明しませんでした。 発掘調査後に実施された遺跡の保護・再生研究によって明らかになったのです。
一方、これまで祭祀スタジアムなどと憶測が飛んでいた「環状盛土遺構」でしたが、2004年夏の発掘調査は、多世代による長期に継続した集落の典型的な姿であることを明らかにしました。
(2)馬場小室山遺跡を中心とした「見沼文化」の存在と 漆工芸の発達
さいたま市における縄文時代遺跡の中で特筆すべきは、芝川流域の見沼低地をのぞんだ地域文化の形成と展開です。
見沼という自然環境に適応し共生した縄文人の叡智の結晶として漆工芸が発達しており、正に「見沼文化」と総称すべく、見沼たんぼのルーツである歴史的文化資産が豊富にあり、その地域環境的活用による見直しが街づくりに強く望まれています。
(3)パブリック・アーケオロジーの実践 ―遺跡の保護・活用から学ぶ新しい考古学の潮流―
第1回(2005年10月2日)及び第2回(2006年3月5日)と続けて実施しました「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」では、行政と市民、そして学術ボランティアが互いにパートナーシップで協力し合う姿を、パブリック・アーケオロジーとして提案しました。
具体的には馬場小室山遺跡の重要性を広く市民と学習し普及させると共に、歴史教育的な意義のみならず、21世紀における地域経営資源である歴史的文化遺産の保存と活用を推進し、「街づくり」への貢献について「見沼文化」という人類史的な地域文化の認識とその継承の重要性を提示し、継続的な研究姿勢を示しました。
その折のアンケート調査の結果、回答者のほとんどが馬場小室山遺跡と「見沼文化」について強い関心を示され、継続的な活動が期待されていましたので、下記の通り、馬場小室山遺跡を中心とした地域研究を推進し、第3回目として「語りつぐ」をキーワードとしたパブリック・アーケオロジーを展開します。
「第3回馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」プログラム
10:00 開会挨拶 (9:30 開場)
10:05 実行委員長 挨拶 大田 尭氏(東京大学名誉教授、元都留文科大学学長)
10:15 基調講演「土偶装飾付土器と人面画付土器が出土したとき」
小倉 均氏 (さいたま市教育委員会)
11:15 座談会 「馬場小室山遺跡に学ぶ」
齋藤 弘道氏 (茨城県立歴史館)・阿部 芳郎氏 (明治大学文学部)ほか
12:00 【お昼休み】 馬場小室山遺跡から出土した資料などの閲覧
13:00 語りつぐ「見沼文化」:馬場小室山遺跡と「見沼文化」とパブリック・アーケオロジー
(1)埼玉の民話「見沼の竜」 宮田 正治氏 (見沼文化の会)
(2)自主制作ビデオ紹介 浅野 光彦氏 (プロデューサー)
(3)馬場小室山遺跡をテーマとした音楽活動紹介 飯塚 邦明氏 (実行委員会事務局長)
(4)馬場小室山遺跡をテーマとしたマスコット・キャラクターやジオラマ制作活動
井山 紘文氏 (画家)
(5)「オムちゃん」と「ムロさま」の考古学など 五十嵐 聡江氏 (葛飾区郷土と天文の博物館)ほか
16:30 閉会挨拶
☆申し込み不要で 先着150名 【参加費無料】 ☆案内用のはがきです⇒PDFファイル
☆問合せ先 「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」実行委員会事務局
〒336-0911 さいたま市緑区三室1972−9 東大能研内
☆会場へのご案内 「プラザイースト」多目的ルーム さいたま市緑区中尾1440−8
⇒会場地図
アクセス
☆浦和駅(JR京浜東北線ほか)から 西口バスターミナル1番乗り場から約20分 「緑区役所入口」下車 バス時刻表
(但し、 「市立病院経由南台行き・市立病院経由さいたま東営業所行き」を除く)
☆東浦和駅(JR武蔵野線)から 4番乗り場から バス時刻表
@「浅間下経由浦和駅西口」行き約10分 「緑区役所入口」下車
A「プラザイースト南」行き約10分 「プラザイースト南」下車
井山紘文氏(画)
⇒ シリーズ「1 馬場小室山遺跡のかたるもの」
⇒ 2005.10.1第1回フォーラム ⇒ 2006.3.5第2回フォーラム