下総国府と国分寺造営に関わる古代遺跡 T
2004.10.6
市川市北下遺跡現地説明会のレポート
2004.10.9 By.T
外環道路の建設に伴う、千葉県文化財センターによる遺跡調査にもとづく発掘調査の説明会が行なわれました。
京成の市川真間駅でおり、松戸行きのバスに乗り、国分というバス停でおりたところが会場でした。
すでに、昭和40年代に下総国分寺東瓦窯跡すでに2基の登り窯が見つかっていますが、
今回の発掘でさらに2基の窯跡が発掘されたことになります。
天平13年(741年)3月、聖武天皇により国分寺(僧寺・尼寺造営)の命が下ります。
一国に一寺が建設されることになります。発掘場所は、下総国分寺の創建時の瓦を焼いたあとです。
2基のうち1基は登り窯ですが、瓦が敷き詰められているのがよく見えます。
登り窯に隣接する土坑(?)からも多くの瓦が見つかっているようです。
もう一基は平窯といって、登り窯より進歩した構造になっています。
この最下部から下はすでに切り取られていたようです。残念ながら天井と焚口部分もなくなっています。
登り窯
平窯