2004.7.7 By.ゆみ
2004.4.26-29
幻の百済と李氏朝鮮の史跡を巡る旅日記
王宮守門衛兵
第3日目(4月28日) 3.ソウルの王宮=昌徳宮敦化門にて
宗廟から、隣接する昌徳宮(チャンドックン)を訪ねました。
ソウル市内の朝鮮王朝の宮殿は5王宮が現存していますが、その中で1405年離宮として造られた昌徳宮は、敦化門(トムファンムン)を除いてほとんど壬申の乱(文禄・慶長の役)で焼失、その後1611年に再建されて、1910年の日韓併合までは王宮として使われていた歴史があり、世界文化遺産にも登録されています。
中はすべてガイドさんの案内で見学するようになっているのですが、午後2時半の日本語ガイドによる入門まで少々時間があり、敦化門前でおこなわれる王宮守門将交代儀式を見ることができました。
朝鮮時代の王宮には「守門軍」という軍隊が置かれ、宮殿の門の開閉、警備、巡察などの任務を随行していたそうで、専門家の考証を経てその儀式を再現しています。
一緒に写真もOK、守門将衣装の試着の体験コーナーもあって、主催 するソウル特別市の力の入れ方はなかなかのもの。
守門軍を演じるのは、徴兵された韓国軍の兵士で、軍務の中には、適性にあわせてこういう任務もあるのだそうです。
王宮守門将交代儀式(王宮の門を守衛している守門軍と守門交代軍が交代する儀式) |
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軍号下付儀式 |
守衛儀式 守門将は微動だにしません かっこいい! |
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昌徳宮の正門の敦化門は、現存している宮殿の大門としては、最も古い正門で、正面5間、側面5
間の二重屋根、二階の門楼には大きな鐘が吊り下げられ、その鐘で朝と夕方 の時間を知らせました。
また、宮門では毎日、軍号下付儀式が行われていたそうです。
この式は、毎日、暗号を兵曹で三文字以内のものに決めて国王に報告し、国王が承諾して承政院に伝え、承政院の責任者である注書が守門将と守門軍に知らせるという式で、王宮守門将交代儀式の中で再現されています。
前半の交代式が終わり、守衛儀式に移った2時半、日本語ガイドさんの案内で、門内に入りました。
楚々とした女性のガイドさんについて、一周約1時間半の見学コースに出発です。