2006.5.6
By さわらびY(ゆみ)

29 地域とともに・パブリックアーケオロジーG.Wの一日

お知らせ 

ご近所の方々も大勢集まってきました

中学校側の通路(「赤道」と呼ばれる公道)から
市の許可を得て史跡に入ります。


馬場小室山遺跡研究会第21回ワークショップのご案内
 

1.集合日時:2006年5月4日(木) 午前10:30厳守

2.集合場所:小室神社入り口周辺

3.ワークショップ概要
 【午前】史跡のクリーンアップ大作戦と野外研究(
 【午後】三室公民館にて今後の活動や勉強会(⇒レジュメ)
      ◎午前午後のいずれかでも大歓迎です。

4.当日の活動内容:
  【ご挨拶】 :飯塚邦明氏からのご挨拶

  【史跡のクリ−ンアップ大作戦と野外研究】:10時30分スタート 
   さいたま市指定文化財史跡馬場小室山遺跡の現況を史跡に相応しい姿へ、と市民でできることを行います。
   ★約50mの中央窪地や「1号土塚」の観察

  【三室公民館にて】:13時30分スタート
   会場:三室公民館 講座室 
     @昼食
     A「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」について
        ・事務局からの報告
        ・パブリック・アーケオロジ推進についての自由討議
     B縄文考古学入門講座
         ◎内容は当日のお楽しみです。

(「さわらび通信メッセージボードより」04/25(火) 07:11)


身近にこんなに深い森があったのですね

通路にも伸びてきた筍 「私の背より大きいよ」

丁寧にゴミを分別

 

画家の井山さんが、自作の環状盛土遺構の
模型で地形を説明

青空考古学教室 皆熱心に聴いてくださった

報告

  地域に密着したパブリックアーケオロジー実践の一日でした
 

 晴天に恵まれ、大勢の参加で、午前の史跡のクリーンアップ大作戦と、午後の三室公民館での勉強会が楽しくできました。
特に、フォーラムで関心をもってくださったご近所の方々が親子連れで参加してくださり、お掃除後の現地説明も青空のもと熱心に聴いてくださりました。


 午後からは、お近くのNさんが、昨秋フォーラムで知った遺跡からの廃土集積地(見沼田圃の中の「馬場小室山第二遺跡」)で収採したたくさんの土器・石器を持って来て下さり、馬場小室山遺跡研究会のメンバーで一緒に土器の型式別分類を行いました。
 石器や土版や注口土器のかけらや華麗な紋様の勝坂式土器など、貴重な資料ばかりに驚きでした。

 勉強会は、現在開催中の「さいたまの縄文時代」展(さいたま市立博物館第18回企画展)の4月23日の関連講座で講師をされた鈴木加津子先生から、パワーポイントを使った「安行式土器入門」の講義をしていただきました。

 ワークショップ終了後、実行委員メンバーで、大田尭実行委員長宅を訪ね、ご報告をしながら楽しく歓談し、教育基本法改悪の動きや、市民の文化活動のあり方など教えていただきました。

 2年間の馬場小室山でのパブリックアーケオロジー実践の活動も、着実に地域に密着してきたと感じさせてくれたGWの一日でした。

(「さわらび通信メッセージボードより」 さわらびY - 05/05(金) 07:40)


遺跡廃土から地元の方が拾われた土器と
石器を、研究会員で型式別に分類しました。

中期の勝坂式の華麗な文様土器


晩期安行式の貴重な土版