第2回馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム-見沼をのぞんだ縄文むら-
2006.3.5 超満員の会場で大田尭実行委員長のご挨拶
たくさんの皆様のご来場、ありがとうございました
井山紘文氏(画)
「第2回馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」
趣旨さいたま市は全国的に著名かつ学術上価値ある文化遺産の形成に顕著な特徴が認められており、古く縄文時代早期から前期にかけては、奥東京湾という自然環境の一環として北宿貝塚・八雲貝塚・山崎貝塚・大谷場貝塚などの貝塚集落も形成され、その環境を基盤として縄文時代後晩期を代表する馬場小室山遺跡や国史跡真福寺貝塚・泥炭層遺跡などがあり、現在は単独の文化財として周知されています。
しかし、縄文時代遺跡の中で特筆すべきは、芝川流域の見沼低地をのぞんだ地域文化の形成と展開であり、見沼という自然環境に適応し共生した縄文人の叡智の結晶として、正に「見沼文化」と総称すべく、見沼たんぼのルーツである歴史的文化資産の地域環境的見直しと活用が強く望まれています。
とりわけ馬場小室山遺跡は学術上重要であり、2004年夏の発掘調査では、これまで祭祀スタジアムなどと憶測が飛んでいた「環状盛土遺構」の正体が、多世代による長期継続型集落の典型的な姿であることを証明しました。 その成果を受けて平成17年3月29日にはさいたま市指定文化財史跡に指定されました。
さて、2003年の競売事件以来継続して保存運動を進めてきた地元住民が中心となり、実行委員会を結成し、馬場小室山遺跡が史跡となったことを記念した「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」を2005年10月1日(プレ・フォーラム)と2日に実施しました。
そこでは、行政と市民、そして学術ボランティアが互いにパートナーシップで協力し合う姿を、パブリック・アーケオロジーとして提案しました。
具体的には馬場小室山遺跡の重要性を広く市民と学習し普及させると共に、歴史教育的な意義のみならず、21世紀における地域経営資源である歴史的文化遺産の保存と活用を推進し、「街づくり」への貢献について「見沼文化」という人類史的な地域文化の認識とその継承の重要性を提示しました。
その折に実施しましたアンケート調査の結果、回答者の殆どが馬場小室山遺跡と「見沼文化」について強い関心示しており、継続的な活動が期待されていました。
そこでアンケート結果に応えるべく、馬場小室山遺跡を中心とした地域研究の着実なる推進体制のもと、今後継続的にパブリック・アーケオロジー研究の進展状況を一般公開することにいたしました。
2006年3月5日(日)
会場:さいたま市緑区「プラザイースト」多目的ルーム
☆10:00−12:00
プレフォーラム 「馬場小室山遺跡研究会」成果発表会
午後の「市民フォーラム」に関しての、若手研究者中心の研究発表。 専門的ですが、どなたでも参加できます。☆13:00−16:40
第2回馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム
-見沼をのぞんだ縄文むら-
12:30 開場・受付開始☆申し込み不要で先着150名【参加費無料】
13:00 開会のご挨拶
13:10 失われた馬場小室山遺跡を想像する芸術文化
飯塚 邦明氏(実行委員会事務局長)
井山 紘文氏(画家・実行委員)
13:40 見沼周辺の考古学的調査
―馬場小室山遺跡を中心に―
青木 義脩氏(尾間木公民館館長)
14:55 馬場小室山遺跡の第32次調査
柳田 博之氏
(さいたま市遺跡調査会主任調査員)
15:45 馬場小室山遺跡とパブリック・アーケオロジー
実行委員会事務局
16:30 閉会のご挨拶
☆問合せ先
「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」実行委員会事務局
〒336-0911 さいたま市緑区三室1972−9 東大能研内
☆会場へのご案内
「プラザイースト」多目的ルーム☆ お知らせ用のはがきです。
さいたま市緑区中尾1440−8
tel 048−875−9933
⇒会場地図
アクセス
☆浦和駅(JR京浜東北線ほか)から
西口バスターミナル1番乗り場から約20分
「緑区役所入口」下車 バス時刻表
(但し、 「市立病院経由南台行き・市立病院経由さいたま東営業所行き」を除く)
☆東浦和駅(JR武蔵野線)から
4番乗り場から バス時刻表
@「浅間下経由浦和駅西口」行き約10分
「緑区役所入口」下車
A「プラザイースト南」行き約10分
「プラザイースト南」下車
⇒ 2005.10.1プレフォーラム 200510.2市民フォーラム