2008.10.14
By さわらびY(ゆみ)
43 2008秋のフォーラムに向けて〔続・貝輪製作実験工房〕
秋の気配の馬場小室山
10月19日(日)プラザイーストで開催する「第5回馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」に向けて、10月13日(月・祝)第40回馬場小室山遺跡研究会ワークショップが開かれました。
地球温暖化で長かった猛暑の夏も過ぎて、ようやく秋の気配の馬場小室山遺跡ですが、まだ夏草が生い茂ったままです。
耳飾りなど遺物を紹介した説明板も、ヨウシュヤマゴボウなどの雑草にかくれんぼ。
近所の子供たちが、濃い紫に熟れたこのヨウシュヤマゴボウの実をおもちゃにして遊んでいました。
「貝輪」つくり-3回目の挑戦
前回までで、貝輪の作り方も一通りマスターしましたが、熟練を要する穴の拡張と外殻の調整、そして何とも効率の悪い研磨の工程を改善しないと、縄文人の技術に追い付きません。
そこで、この工程(荒割2次と研磨)の技術改良にチャレンジしてみました。
遺跡で遊んでいた女の子。
貝輪をいっぱいつけてご機嫌です。
6歳前後ならどんな大きさでもOK。
貝輪つくり パート3
今回は、荒割2次と研磨の効率よい技術習得にチャレンジ
実は、紙やすりでは効率が悪く困っていたところ、フォーラム実行委員会の副委員長の阿部芳郎氏から急遽、銚子産の砂岩の砥石をお貸しくださり、研磨のコツについて以下のご助言をいただきました。
「コツは@貝と砥石の両方を水によく浸すこと。A研磨の際に貝粉と砥石から遊離した砂粒がパテ状に付着しますが、洗い落とさないで、つづけて研磨することです。研磨剤となって作用しますので。Bなるべく同一の面(端部)を利用して、砥石の面に窪み(線状の)を作ってしまうと、かなり効率的です。あとは溝状に広がるように貝の内側を研磨すればうまくゆきます。」
荒割2次の工程も、下に適当な形の石を台にして、先がノミ状の石で貝の成長線に沿って敲きはがすようにすると、内側の穴の拡張も外殻の調整もうまくいくことがわかりました。
縄文人はやはり、石をうまく使ったのですね。
内側の穴の拡張も外殻の調整。 まずは台石と敲く石が、適切なことが大事です。 |
水をつけて、砂岩の砥石で研磨。 効率よく作業できました。 |
フォーラムの準備も着々と
10月19日の第5回「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム−見沼のめぐみと交流−」の市民交流コーナーの準備も着々と進んでいます。
皆様、ぜひお楽しみに!
ジオラマ用のフィギアーができてきました。 「わーっ!小さい!」 |
ミリ単位の縄文人や犬、飾り弓。 赤ちゃんをだいたお母さん、子犬もいます。 |
縄文の技術に詳しいワイワイグッチさん(HP「千葉市の貝塚」の管理人さん)製作の耳飾りも届きました。 このほか、3種類の耳飾りがフォーラムで披露されます。 |
マスコットキャラクター「ムロさま」も登場 2008.10.19フォーラムの資料集の表紙です。 |
⇒第5回「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム -見沼のめぐみと交流-」趣旨
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