2008.10.23up By.ゆみ(Y)
2008.10.19 主催:「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」実行委員会
44-2 第5回馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム
−見沼のめぐみと交流−
U 市民交流会ギャラリー会場 編
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☆市民交流会の展示ギャラリー 「馬場小室山遺跡をもっとよく知ろう!」にて
市民フォーラム恒例となった100%市民手作りの展示ギャラリー。
馬場小室山遺跡と縄文文化を伝える高レベルで多彩な内容、そして誰でもが質問し説明しあうこの場こそ、まさに大田尭先生の言われる「市民のつながりあう会」の原点なのです。
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=馬場小室山遺跡調査記録と私たちの活動&学術研究のアーカイブコーナー=
まずは、馬場小室山遺跡を知ること!
5回のフォーラムと私たちの活動のあゆみ、そして4年前の発掘調査の記録写真が、この遺跡の重要性を語ります。
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=井出 政男氏(造形作家・ギャラリー「風画」)の展示コーナー=
縄文土器制作のための粘土と、馬場小室山出土土器作品
埼玉各地の粘土で制作した馬場小室山遺跡出土「人面付き土器」と「土偶付き土器」、中期の勝坂式土器(左2番目)
3種の粘土で焼いた「人面付き土器」は、たたくとそれぞれ音も違います
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=井山紘文氏のジオラマで見る馬場小室山の世界=
井山紘文さん(画家)が、2006年に制作した馬場小室山遺跡のジオラマ
環状盛土遺構の遺跡やムラのとその周りの環境がよくわかります。
さて、 今年はその奥に、一本のポールの立つ新しいジオラマがお目見えしました。
井山紘文さん(画家)の新しいジオラマ「第51号土坑での祭り再現」
制作期間は6か月、考古学研究者との意見交換や遺跡調査報告書の検討から創られた力作です。
二つに割ると、第51号土坑の発見された時の地層が観察できる仕掛けです。
大地のカミと先祖に祈りを捧げる厳粛な祭祀が 始まります。
犬とたわむれていて、お祈りの時間に遅れちゃった少年 中:第51号土坑の検出状況 右:孫をあやすおばあさん
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=縄文の耳飾り制作実験のコーナー=馬場小室山遺跡出土の耳飾りのパネルと、山口義晴氏(加曾利貝塚博物館土器づくりの会)制作の群馬県千網谷土遺跡出土の秀逸な耳飾りをモデルに制作した作品です。
このような精密なデザインの耳飾りを作るには、粗大粒子を含まない精度のよい粘土が必須で、縄文中期土器に使われる粘土では、製作不可能とのこと。
縄文人のたくみの技に迫ることにより、縄文後晩期の文化と社会が明らかになるのが、実験考古学の面白さでしょう。* * * * * * * * * * * * * * * *
=馬場小室山第二遺跡から採集した土器片展示コーナー=地元市民の野辺さんが、見沼田んぼの埋め立て地に捨てられた馬場小室山遺跡32次調査廃土から収集した土器片。
縄文早期から晩期までおもな土器型式順に整理され、市民が土器の特徴を学ぶ資料に好評でした。
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=故・橋本敏朗さん追悼のコーナー=ともに馬場小室山遺跡に学び、市民の考古学の実践された橋本敏朗さんが、フォーラム直前の9月にご病気のため亡くなられました。
馬場小室山遺跡研究会の歴史でもある橋本さんのスナップ写真、また故人が撮影されたお気に入りの遺跡の写真、そして、考古学との出会い体験を書いた「素晴らしき考古学」の掲載された明治大学考古学博物館10周年記念論文集などを展示し、友人橋本さんを偲びました。
→リンク:橋本敏朗さん追悼 「考古学の原点」に立つ橋本敏朗さんの写真
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さて、お昼休みの会場ロビー、いったい何が始まるのでしょう。
フォーラムPM編をお楽しみに・・