2004.12.1 By.ゆみ

12 馬場小室山遺跡に危機せまる!

11月30日の現地からの緊急メールと、鈴木正博先生撮影の馬場小室山の工事現場写真をいただきました。


工事入り口横にもうひとつ、地元飯塚氏の手で
説明板が増えています。

右の図の市有地境界の赤いところが 「赤道(あかみち)」です。
「残された文化財」として、竹林側10m幅の未調査盛土部分とともに、要注意部分です


鈴木先生からのメール

昨日(11/30)はお昼過ぎに「おむろ山」の観察に行きました。
ショックでした。
しかし、既に午前中に飯塚様が監視結果を文化財保護課に通報していました。

*****************飯塚様メールより***************************************************
本日30日、小室山の高台の小道の部分にもショベルカーが入っていました。
現場監督の話では、低い擁壁を作るため50-60cm 掘っているとのこと。
小さい土器片が2つほど見えました。文化財保護課に連絡したら、午後、見に来るとのことでした。
鈴木先生が気にしている盛土遺構のところは、造成のためさらに盛土するというのが、監督さんの話です。
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西側崖面は擁壁工事で全面ロームが露出しています。


西側道路の拡幅が盛土部分にせまる

西側崖面の擁壁工事

北側斜面は整地され、重機や車置き場となっています。


東側赤道部を中心とした擁壁も工事が進んでいますが、「盛土遺構」部分には11/29(月)昼休みまでは重機が入っていませんでした。
それが、写真で明らかなように、そして飯塚様のメールで明らかな通り、重機によるトレンチが開けられ、50cm前後の黒色土層(おそらく晩期の土層ですが、小生観察時には既に廃土はなく、土器の出土は確認できませんでした)が明瞭でした。
底面には全面に砂利が敷き詰められていますので、それ以上の掘削はないものと思われます。


市有地境界の要注意部分(赤道=あかみち)

東側赤道部を中心とした擁壁工事 
右手の、「盛土遺構」部分はまだ重機が入っていない

50cm前後の黒色土層

写真撮影:鈴木正博先生

緊急LINK
11月30日 「未調査の小道側をショベルが掘る」
12月2日の様子 「盛土遺構の上にショベルが」
12月4日 土器露出部に青いシート
鈴木正博氏撮影現場写真 (詳細な写真はこちら)