2011.11.13  UP 11.20
By さわらびY(ゆみ

54 「見沼文化」2011収穫祭
シンポジウム 「顔晴れ、東北魂!―馬場小室山遺跡からのエール―」

 秋深まる11月13日午前9時半から、さいたま市緑区のプラザイーストを会場に、馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム主催の シンポジウム 「顔晴れ、東北魂!―馬場小室山遺跡からのエール」が開催されました。
今年の春は、東日本大震災により東北地方が大きな被害を受けました。

 私たちが集うさいたま市馬場小室山遺跡は、縄文後期晩期に特徴をもつ遺跡ですが、その頃の文化は、東北ではぐくまれた文化から強い影響を受けており、文物のみならず人々の交流も盛んだったことが、地中に残された土器や土偶などから伺えます。

 今回の「見沼文化」2011収穫祭は、東北に心を寄せ、特に大きな津波被害を受けた三陸の文化財の現状を知り、また太古から古代の東北の歴史と文化を考古学から学ぶ機会として、開催されました。

 午後からは、フォーラム事務局長の飯塚邦明氏ジャズピアノコンサートは予定されていて、こちらもみんなで楽しみに行くので、シンポジウムは、午前中のみというスケジュール。

 東北への思いを込めて、シンポジウムの始まり始まりです。


11月13日(日)午前9:30〜11:40 シンポジウム
         「顔晴れ、東北魂!―馬場小室山遺跡からのエール―」
 


実行委員長・大田尭(東京大学名誉教授・元都留文科大学学長)も朝早くから駆けつけてくださいました。 


トランクを開くと・・・岩手県陸前高田市小友町ウソ沢貝塚の土器片が登場
      

基調報告 「3・11東日本大震災から8か月、今、三陸の地域文化は?」 は、齋藤瑞穂さんです。
    

貞観11年(869)以来の大地震、大津波で、岩手県では、陸前高田市立博物館で収蔵品15万点が水没、
山田町の鯨と海の科学館では、吉崎氏寄贈の8万点の海藻標本が被災しました。
10月に文化財レスキューボランティアとして参加した齋藤瑞穂たちの活動が紹介されました。
   

パネル・ディスカッション 「三陸先史遺跡の底力!―馬場小室山遺跡からのエール―
      大津波による被災を何度も乗り越え形成された三陸の遺跡の動向に注目、
     先史時代から古代の遺跡が紹介され、特徴あるその自然と文化について学びました、

     五十嵐聡江さん:「末期古墳からみた三陸の古代」
     齋藤瑞穂さん: 「弥生文化と遺跡の津波跡から三陸の弥生社会を考える」
     鈴木正博さん:「貝塚の特徴と三陸の縄文文化と環境適応」

    司会 : 齋藤 弘道さん


11月13日(日)午後13:30〜16:10 「飯塚邦明ジャズピアノコンサート」
  

午後は、JR南浦和駅近くのさいたま市文化センターしらさぎホールに移動。
「飯塚邦明ジャズピアノコンサート・ラフマニノフからジャズへ」を聴きに行きました。
会場は超満員、すばらしい演奏に酔いしれました。