2008.5.7〜2008.7.27
By.さわらびY(ゆみ)

=姿を現した八千代市平戸台8号墳=
その発掘調査と見学ルポ 
No.6  

200.7.27現場説明会で展示された出土遺物とおもな遺構

2008.5.7の墳丘と石棺の位置
道地遺跡・平戸台8号墳の姿

かたち:円墳
大きさ:墳丘の径15〜16.6m 
     墳丘の高さ80cm
     周溝の外径21〜23.3m 

時代:古墳後期 6世紀後半〜7世紀前葉

埋葬施設
 主体部:墳丘南側裾部に箱式石棺
 周溝に沿って、北・南・南東に土坑3基

2008.7.27 周溝と周溝内の埋葬施設と見られる有天井土坑

浅い周溝が墳丘を巡っています

短刀の出土した北側の有天井土坑
(オーバーハングのある細長い穴)


石棺手前の浅い有天井土坑
雨が降らないので地面がひび割れていますが、天井部分が崩れずに形を保っています。


  
墳丘のすそに設けられた箱式石棺

箱式石棺

場所は、墳丘裾の地面下

蓋石4枚・側壁左右各4枚・両小口各1枚・床石5枚の計19枚の筑波石の片岩を組み合わせてあります。

石棺内部規模:
 長さ1.86m 幅51〜59cm 深さ51〜53cm


石棺の周りは粘土で丁寧に固めてあります。
手前の側壁の1枚が割れていたので除いてあります。

4枚の蓋石(右から2番目の石は割れて出土)



出土した遺物

すでに取り上げられた遺物*が、テント内に展示されています

石棺内の出土遺物*

 管玉* ひとつ   鉄鏃* 10本
 直刀 2振り
 人骨 成人3体以上 子供1体以上
      


石棺の上部から出土した須恵器

南側の土坑手前から出土した土師器

縄文の土器片も出てきました

石棺外の出土遺物(クリックすると大きな画像が見られます)
  ←管玉    鉄鏃↓


  石棺内の出土遺物

北側の埋葬施設・有天井土坑から出土した短刀


溝跡
そのほかの遺構=溝跡

2条の並行した浅い溝あとが、調査区の北端から谷のほうへ伸びています。

また、縄文時代の土坑が数基検出されています。

7/28は、大刀を取り上げました ⇒続きをどうぞ!