2008.5.7〜2008.7.27
By.さわらびY(ゆみ)

=姿を現した八千代市平戸台8号墳=
その発掘調査と見学ルポ 
No.5  

2008年7月27日 発掘現場説明会が開かれました
 この日は、地元の方々に、調査中のなまの姿を見ていただこうと、発掘担当者の思いのこもった現場説明会が開かれました。
 PRが、地元の平戸地区自治会向けの回覧と、「さわらび通信」とリンク先の掲示板を通じたお知らせだけだったそうですが、それでも60名の参加があったそうです。
 リンク先の「埼群古墳館掲示板」をご覧になって、はるばる埼玉から来られた古墳研究大好きの皆様、遠路ありがとうございました。

 千五百年の眠りから夏の陽の光の中にさらされた平戸のご先祖様も、さぞびっくりしたことでしょう。
 八千代市郷土歴史研究会の民俗調査でおなじみになった平戸の旧家の皆様も、とても興味深く、石棺の内部や遺物を見入っておられました。

現場は県道61号バイパス沿いの高台、この道も発掘で
古墳群と弥生〜古墳時代の住居跡がたくさん出た場所です。

今日は、工事現場が駐車場に借りられたようです。
「遺跡説明会」の表示にわくわくしてきます。

手前の間見穴と道地の台地の間の小さな谷津も
埋め立て工事が進んでいますので、やがて古墳の
高台とともになくなってしまうでしょう。

受付のテントには、出土した遺物と、
調査の写真が展示されています。

11時になると、地元の皆さんや遠くから駆け付けた考古学ファンが熱心に見学。
白線は周溝のライン、手前は石棺の蓋石、その右奥はオーバーハングした有天井土坑。
数人が、測量用の木枠の中の石棺に見入っています。

八千代市郷土歴史研究会メンバーが手向けた花とお線香。
被葬者も、旧平戸村の方々には、
草分けだったご先祖様ですから、礼をつくして・・

3人以上の人をこんな狭い石棺に葬ったとしたら・・
それが「追葬」だとしたら、どのように? 
なぞはつきませんね。


2008.7.27 1体分の人骨と歯、鉄鏃は上げてしまい、2体分の人骨、両脇の二振りの大刀が石棺にまだ残っています。

古墳の下の弥生の住居跡。シートが敷いてあるのは、
「こんなふうに寝てみて弥生人の気分に」と担当者のご愛敬?

近くのお住まいの中学1年生とお父さん。
「夏休みの自由研究は絶対これ!」考古少年になるかな?

⇒遺物と遺構は次のページに