2008.5.7〜2008.7.27
By.さわらびY(ゆみ)

=姿を現した八千代市平戸台8号墳=
その発掘調査と見学ルポ 
No.4  

2008.7.21 八千代栗谷遺跡研究会の見学会 
7月21日(海の日)の現地学習会は、7月27日の地元向け一般公開見学会に先立ち、見学希望者の勤務日や発掘調査の進行状況に合わせ、考古学に興味をもつ市民・研究者を対象に、八千代栗谷遺跡研究会が主催して行われました。

八千代栗谷遺跡研究会会員のほか、八千代市郷土歴史研究会・むつみ街づくり研究会の各会員とその関係者など、31名の方が見学しました。
  
10:00 見学開始に先立ち、献花とお香をたむけて、被葬者を供養しました。
  
八千代栗谷遺跡研究会会員など31名が集まりました。
皆さんが立っているのは、円墳の墳丘内です。
その周りを浅い溝が一周、右手前(南側)の細長い穴は埋葬施設のひとつ、有天井土坑墓です。
  
左:調査担当者から概要の説明           右:墳丘下から検出された弥生の住居跡
  
石棺の上のコンパネが外され、一同、くいいるように中を見つめます。農作業の合間にいらした地元の方も興味深そう。
    
人骨は下肢部の骨が3体分と頭蓋骨が一つ、歯が多数、そのほか子供の骨の小破片がありました。
副葬品は、鉄鏃多数、大刀2振りが両脇に添えられています。

足元からみて右側の大刀は、刃を上に向けたまま出土しました。

左側の鉄製大刀と鉄鏃です。
         
周溝に沿って埋葬施設と見られる3基の土抗があります。
左は東側のやや大きめの土坑墓、 右は短刀が検出された北側の有天井土坑墓

最後に村田先生(八千代市郷土歴史研究会会長)が感想を述べられました。
「このような手厚い葬り方を厚葬といいますが、千数百年たっても形を留めて、今こうして見られるということはすごいことです。
このことがどういう意味をもつか、一緒に考えていきましょう。」

次は、7月27日の現場説明会のルポへ