2003.10.17(By.ゆみ)


2003年三山七年祭ドキュメント-第3章

七年祭を迎える人々 in 高津etc

ダンナ衆による神輿の手入れ (in高津2003.10.16)

 10月16日(木)、ダンナ衆が集まって、神輿の手入れが行なわれました。

 高津では、大祭委員会を構成するダンナ衆が神輿の管理を、次世代の若衆が屋台の準備を担当します。(その中間の世代は「ナラシ」というそうです。)

 七年祭の準備はいろいろあって、12日には、神輿や屋台の渡御のじゃまになる木々の伐採や草を刈る「往来切り」が終り、警察署からコースの承認を受けるための折衝が山場を迎えていました。

 この日は朝から好天気の中、宮世話人を中心に和気あいあいと、神輿をきれいにする作業が進められていきました。


まずは神輿蔵の6年間の埃を払って

新聞紙に包まれた神輿を出して

日向に出し(えいっや!)

包み紙を取ると、華麗な姿が現れました

埃を払い、お湯で固く絞った布で拭いて

屋根の上の飾りをはずすと、神輿に向かって投げこまれた賽銭が落ちてきた
 


午後からは 漆がはがれた箇所を念入りに補修

三代王神社の神輿の手入れ(in武石 2003.10.16)

 この日は大安でしたので、七年祭を迎える各神社でも、神輿を出して手入れをしていました。

 でも千葉市の武石の三代王神社を訪ねると、人気がありません。
 神輿の手入れは、神社の境内ではなく、神主さんのお宅の庭で、こちらもにぎやかにやっていました。

 勢揃いは11月1日ですが、この日は綱の張り方を練習中。
 前回の写真を見たり、結び方を先輩に指導してもらったり、難しそうです。

 この神社の役目は、産婆さんで、母役の畑の子役神社同様に当日は晒しの帯を巻きます。

 三山でお会いしましょうと、エールを送りました。

三代王神社神主家の庭で、神輿の手入れ


綱の張り方のリハーサル

部屋持団事務所(in畑町 2003.10.16)

 畑の子安神社にも寄ってみました。
 ここは、父役三山の二宮神社と並んで、母役という大役を務める神社です。
 それだけに、氏子の組織や意気込みが違います。

 ムラに入ると、辻に「部屋持団事務所」の案内看板。???
 看板にしたがって行ってみると、「祭典青年団事務所」と隣り合わせに、確かに「畑町祭典部屋持団事務所」がありました。

 「部屋持団」とは既婚の若手男性の集まりで、未婚者の青年団に対し、先輩格で祭りをとりしきります。

 それぞれ選挙事務所のようなプレハブの事務所を持ち、外には奉賛金寄付者の名前を張り出し、中にはパソコンやコピー機を揃え、備えは万全。
 着々と祭りの準備が進められているようです。


青年団事務所と部屋持団事務所が並んで祭典の準備


パソコンなど事務機も整備、必ず誰かがつめている


子安神社の小さな神主さん(in畑町 2003.10.16)

 畑の子安神社は、神輿の手入れはもうとっくに終わって、大きな祭礼の幟が翻り、お囃子の屋台などの組立作業が進んでいます。

 子安神社からは、4社で行なう磯出式のリョウトメの童男女が選ばれます。
 この役はたいへん神聖な役で、由緒ある神主家と社家から選ばれることがしきたりです。
 
 作業の人や車、早めの七五三参りの親子が行き交う境内では、神主家の跡取りの愛らしい坊ちゃんが迎えてくれました。
 3歳になったばかり。まだリョウトメの男の子役には幼すぎ、今回は、稚児行列の警児の役を努めるのだそうです。

 でも、さすがは神主家の御曹司。
 榊の枝をもって、小さな祠や樹木などに頭を下げ、無邪気に「かしこみ、かしこみ・・・」とお祓いをする小さな神主さんです。

 畑の子安神社

小さな神主さん