Since 2004.10.5〜 最新更新 2017.5.6

 By.さわらびY(ゆみ

1 馬場小室山遺跡のかたるもの

 発掘調査が終わった静かな遺跡を、近所のご家族連れが見学しています。

 ちょっと遺跡に詳しいお父さんが、「ほら、ご覧。お家の上におうちがあるよ。いっぱい重なって小山のようだね。」と子供にささやいている。そんな想像をしてしまうような光景です。

 発掘調査が終わると、まれに保存される場合もありますが、たいていは、遺跡が取り壊されて、団地やビルや道路ができます。
 せめて、この子供たちに残せるのは、一生懸命調査した成果とその記録です。 
 そしてこの記録には、大地の下の何千年前の暮らしと、そこに住んだ人々からのメッセージがあるはずでした。


2004.10.2 発掘調査の終わった馬場小室山遺跡

 ここは、さいたま市緑区三室の馬場小室山遺跡。縄文時代の遺跡です。

 およそ五千年前から三千五百年前の縄文時代中期から晩期にかけての集落跡で、時代ごとに住居跡が重なっている「盛土遺構」が話題になりました。

 不思議な穴群、大量の土器、そして遺跡の下にまた遺跡!
 ですから調査はたいへん手間がかかることになり、期限の2004年9月17日には終わらなくなったのです。
 調査員や研究者の要望で調査期間は延長され、またボランティアの研究者も応援に駆けつけましたが、9月30日、さいたま市教育委員会は調査を「終了」してしまいました。

 日本考古学協会は、埋蔵文化財保護対策委員会も保存を前提とした調査の継続を求める要望書を国や県・市に提出しました。 
 その要望書では、「計画予定地の約半分にあたる盛り土遺構および下位の遺構については、ほとんどが手つかずの状態にあり」「このままでは調査未了のまま破壊に至ると危惧される状況にある」と指摘しています。
 
 
保存の難しい重要な遺跡が、充分な調査とその記録も残せないで消滅するとは!
 この子供たちの世代への、大人の責任の重さを思わずにはいられません
 
 
この探訪記は、そんな状況だった馬場小室山遺跡からの、ささやかなレポートです。

特集ページ 「馬場小室山遺跡からの発信レポート」
2004.10.3
〜12.29
1 馬場小室山遺跡のかたるもの              2 馬場小室山遺跡のあるところ 
3 馬場小室山遺跡へ行ってみました            4 馬場小室山遺跡からのメッセージ
5 馬場小室山遺跡のすがた                6 2004年10月16日の馬場小室山遺跡
7 馬場小室山遺跡からのメッセージU             8 歴史の中の馬場小室山とその周辺T
9 歴史の中の馬場小室山とその周辺U            10 小室山に秘められた遺構の謎 
11 小春日和の中の馬場小室山遺跡見学会          12 馬場小室山に危機せまる!
 
13 馬場小室山遺跡研究会スタート!             14 最前線の視点から学ぶ馬場小室山遺跡研究会
2005.1.30
〜9.30
15 皆が馬場小室山遺跡と出会った三室の一日       16 井野長割遺跡へ-佐倉市で第3回研究会
17 馬場小室山クリーンアップ & 廃土中の遺物救出大作戦   (史跡歳時記より 「三室の春」)
18 市の史跡になった馬場小室山遺跡             19 半年前の記憶・遺跡が破壊された10月16日のこと
20 五月、新緑の「史跡・馬場小室山」のなかで        21 馬場小室山遺跡から何かが始まる!(1)  
22 馬場小室山遺跡から何かが始まる!(2)          23 馬場小室山遺跡から市民フォーラム開催を発信!
24 市民フォーラムに向け、忙しい夏になりました
      25 フォーラム開催へ 全力疾走の熱い日々!
2005.10.1
〜10.2
26 「05.10.1-2馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム-見沼をのぞんだ縄文むら-」
  「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」プログラム
2005.10.22
〜2006.2.26
27 馬場小室山からパブリック・アーケオロジー実践の第2章がスタートしました!
  「国史跡」真福寺貝塚を歩いてみて(05.10.22第17回ワークショップ)
  新春の氷川女体神社にて(06.1.7第19回ワークショップ)
2006.3.5
28 「06.3.5 第2回馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」 
  井山紘文画伯 馬場小室山遺跡作品ギャラリー 「3.5馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」プログラム
2006.5.4〜

29 地域とともに・パブリックアーケオロジーG.Wの一日 30 「雄姿」を見せた2006年夏の馬場小室山
31 夏の終わりの小室山から 秋の第3回フォーラムへ向けて
32 第3回馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム−語りつぐ「見沼文化」
 第3回馬場小室山遺跡市民フォーラム-語りつぐ「見沼文化」-ご案内
33 「2007亥年」を迎えた新春の小室山  
2007.5.4〜 34 遺跡に感謝して・・第3回クリーンアップ大作戦 
  (史跡歳時記」より「よみがえる里山・馬場小室山遺跡の植物歳時記」)
35 「市民こそが今後の考古学を支える主役」考古学協会で発表
36 第4回馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム-「見沼文化」と漆工芸
37  第31回ワークショップ「遺跡のサイエンスとアート、そして・・・」
38 第33回ワークショップ「真福寺貝塚・泥炭層を歩く!」 
39 春うららの馬場小室山遺跡、 その周辺と遺跡のその後をさぐる・・
40 台方花輪貝塚-風雨の中でも有意義にワークショップ
2008.5.4〜 41 花と緑に包まれて・・馬場小室山とその周辺の遺跡を体感
42 2008夏のワークショップ〔貝輪製作実験工房〕
43 2008秋のフォーラムに向けて〔続・貝輪製作実験工房〕
44 第5回馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム-見沼のめぐみと交流−
2009.5.4 45  2009年5月「馬場小室山遺跡に集う見沼文化フォーラム」への始動!
46 「親子で探検、これが縄文むらだ!」in科学博 ルポ 
47 馬場小室山遺跡フォーラム 2009秋の収穫祭 −「見沼文化」の縄文デザインを学ぼう!
 あるけ〜さん
ルポ⇒橋本さんを偲ぶ会第1日目 第2日目(さわらびYのルポ)
48 「見沼フィールド・ミュージアム構想」にこたえて
49 -明治大学博物館友の会行事に協力-春爛漫の見沼通船掘と馬場小室山遺跡を訪ねる見学会
2010.5.4〜 50 馬場小室山遺跡はフィールド・ミュージアム-
遺跡クリーンアップ大作戦&青空考古学教室&氷川女体神社祇園磐船竜神祭堪能の一日

51 第7回馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム−「見沼と秩父の基層文化フォーラム」−
2011.5.4 52 「見沼文化」2011鎮魂祭 5/4 新緑の中、馬場小室山遺跡とその水辺を探る
53 「縄文の祈り」 in 科学博2011サイエンススクエア−「見沼文化」三千年前の顔はみんなの願い!−

54  シンポジウム 「顔晴れ、東北魂!―馬場小室山遺跡からのエール―」
55  「見沼文化」2012新春感謝祭「かすかな光へ」上映会 & シンポジウム「弥生時代の『見沼文化』」

56 春のうらわ ミュージアムでアート鑑賞 & 氷川神社遺跡探訪
2012.5.4 57 GWの不安定な天候に臨機応変、「南鴻沼遺跡」速報展と井沼方遺跡を探訪
58 大震災後の三陸被災地に学ぶ  2012.8.23〜25 「ワンダートラベラー 山田湾まるごとスクール」
2013.5.4〜
59 「見沼文化」2013感謝祭 5/4 めぐりくる春、新緑の馬場小室山遺跡に集う
60 「馬場小室山遺跡フォーラム」第57回ワークショップ-「見沼フィールド・スタディーズ」とともに
61 「古代の山田湾文化を知る!」第2回山田史談会・山田湾まるごとスクール交流研究集会
62 海と山と人々が語る自然と文化、そして震災復興への新たな一歩=第2回「山田湾まるごとスクール」旅の記録
63 秩父・見沼合同シンポジウム「縄文人は何を考え、どう生きたか? −縄文土器の形と用途-
64 馬場小室山遺跡に集って10年、共に新しいスタート地点へ
65 春雨に濡れる見沼の桜をめでながら、第60回ワークショップを開催
2014.5.4〜 66  「見沼文化」2014感謝祭-市史跡・馬場小室山遺跡クリーンアップ大作戦-
67 水子貝塚資料館で第62回ワークショップ-正網遺跡の「製塩土器」の観察
68 ギャラリー風雅にて 第63回ワークショップ-「・・遥かな縄文土器・・井出政男個展」を鑑賞-
69 台風19号接近のなか、シンポジウムへ向けて第64回ワークショップを開催 
70 秩父と見沼合同シンポジウム「縄文人は何を考え、どう生きたか?−土偶、その表現と祈り―」
71 秩父と見沼合同シンポジウム第2部 『ようこそ「山田湾まるごとスクール」へ』
72 川端コレクション縄文土器と製塩遺構に学ぶ山田湾-第3回山田史談会・山田湾まるごとスクール交流会-
73 桜前線を追って見沼通船堀を散策&学習会のワークショップ開催
2015.5.4〜 74 2015馬場小室山遺跡クリーンアップ大作戦・青空考古学教室&ワークショップ
75 浦和のコムナーレで 「荒川流域の地形と古代遺跡」展を開催
75-2 「ギャラリー風雅」で第68回ワークショップ
75-3 番外編 栃木県の調査中の遺跡を見学
76 2015夏 第3回「山田湾まるごとスクール」の旅
76-2 番外編 多摩の翡翠大珠を実見
77 2015年芸術の秋の第69回ワークショップ
78 秩父で石器を学ぶ第70回ワークショップを開催
79 黒浜貝塚発掘調査の見学&桜エコ・フェスタ参加
80 さいたま市 「第4回コムナーレフェスティバル」に参加しました
81 見沼のお花見&浦和博物館見学とワークショップ
2016.5.4〜
 82 地域と共に 2016遺跡クリーンアップ&青空考古学教室を開催
 83 ギャラリー「風画」と浦和のコムナーレで真夏の第74回ワークショップ
 84 2016年第4回「山田湾まるごとスクール」 =被災5年目の山田町への旅
 85 「みぬま秋フェスinさぎ山」で馬場小室山をテーマのイベント&ワークショップ
 86 「桜エコ・フェスタ2016」に参加し、市民に縄文人の暮らしを紹介
 87 2017年新春 77回ワークショップ
 88 さいたま市「コムナーレフェスティバル」で山田町支援活動を紹介

89 お花見がてら、氷川神社遺跡と埼玉県立博の縄文展へ
2017.5.4〜 80 2017.5.4 今年も花と新緑の馬場小室山遺跡に集まって
資料
  イベントポスター⇒2016.5.4馬場小室山遺跡のクリーンアップと青空考古学教室

  新聞記事「さいたま朝日」4月号2016.4.23発行

  ワークショップレジュメ  2017.5.4第80回  2017.4.1第79回
   2017.3.5第78回  2017.1.15第77回  2016.11.27第76回 
   2016.8.7第74回  2016.5.4第73回  2016.3.27第72回  2016.10.30第75回 
   2016.3.6第71回   2015.11.3第70    2015.10.10第69回  2015.8.8第68回 
   2015.8.2第67回   2015.5.4第66回   2015.3.39第65回   2014.10.13第64回 
   2014.8.9第63回   2014.7.12第62回  2014.5.4第61回    2014.3.30第60回
   2013.12.21第59回 2013.10.27第58回  2013.6.16第57回
    

   17.3.5 さいたま市コムナーレフェスティバルポスター発表
     「聞き取り調査にもとづく 明治三陸地震津波被災範囲の復元−岩手県山田町大浦を例に−」(PDF)


    PPT「先史時代の『見沼文化』と馬場小室山遺跡」鈴木正博 「縄文・弥生のさいたま 編年表」 鈴木正博編    
     2016年2月5日第4回さいたまスタディーズ講演資料
     SEMINAR 04「海岸線の移動と土地の隆起・沈降が生み出した土地に、人類が定住しクニ、ムラを形成していった」
     於:武蔵浦和コミュニティセンター  主催:さいたま市(さいたまトリエンナーレ2016 プレイベント)   

    「岩手県山田町内と浄土ヶ浜の津波記念碑について」 蕨 由美
     2015.7『野外調査研究所報告』23号 2015.7 NPO法人野外調査研究所発行

2014.07.12富士見市正網遺跡出土の「製塩土器」

『実践!パブリックアーケオロジー 鈴木正博さんと馬場小室山遺跡につどう仲間たち』
馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラムから
刊行


1.30 鈴木正博氏講演録 『馬場小室山遺跡の「環状盛土遺構」と考古学研究上の意義』
「馬場小室山遺跡の実測図」
(『馬場小室山遺跡』S59浦和市郷土文化会発行より)
オリジナル 「馬場小室山遺跡概念図」
鈴木正博監修  国土画像情報(C)国土交通省を使用
「馬場小室山遺跡概念図U」
(2004.12.26第1回ワークショップ資料を参考)
馬場小室山への現地視察GUIDE (行き方ガイドです)
7/24 「モースの『大森貝塚』に学ぶ(7)」鈴木正博氏講演録

2012.4.28 馬場小室山遺跡51号土坑の土器(画像集)

「さわらび通信」掲示板の馬場小室山→「馬場小室山遺跡と鈴木・飯塚両ご夫妻に出会うまでの記録」

旧三室村北西部の史跡案内 明治の頃の三室村の地図 浦和博物館所蔵馬場小室山出土品

参考HPへLINK
 遺跡保存のニュースセンターです  @千葉市の遺跡を歩く会
 小室山保全運動の記録 地元発 縄文遺跡「小室山」を守ろうとする運動の記録
Don PanchoのHP 橿原日記 
 Wikipediaの項目 ⇒ 馬場小室山遺跡 (このページも外部リンクされています)